オリーブオイルで
記憶力もアップ?
オリーブオイルで記憶力もアップ?
オリーブオイルは健康だけでなく記憶にも良いと言われています。人の「記憶」にはまだまだ謎が多いですが、数々の研究者が解明に取り組んでおり、少しずつ脳の働きと記憶の関係が明らかになってきています。
オリーブオイルと病気の予防に関する調査
記憶には「短期記憶」と「長期記憶」の2種類があります。「短期記憶」を繰り返すことで脳が重要な情報であると認識したものが「長期記憶」へと変わります。
オリーブオイルの主成分である「オレイン酸」には、記憶力を高める可能性があると言われています。この「オレイン酸」は小腸で吸収された後、「オレオイルエタノールアミド(OEA)」という物質に変化します。マウスを使った実験では「オレオイルエタノールアミド」が、「短期記憶」を「長期記憶」に変える際に情報が通る脳の経路を強化する働きがあることが明らかになりました。つまり、「オレオイルエタノオールアミド」が脳内で働いている際に、記憶したい情報を繰り返し脳に送ることによって「短期記憶」から「長期記憶」へと情報が移動しやすくなり、その結果記憶力が高まるという仕組みです。
さらに、オリーブオイルは老化に伴う物忘れや、記憶が失われていくことの予防にも有効であると言われています。アルツハイマーの予防効果もあるとして注目されています。アルツハイマーの予防には、オリーブオイルに含まれる「オレオカンタール」という物質も有効。この物質は、アルツハイマー患者の脳に蓄積されるアミロイドβを軽減してくれます。高齢になっても脳の老化に悩まない人生を送りたいという人々からも、オリーブオイルは現在非常に注目されています。